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執筆者の写真渡辺 敬

柵ってなんだ

おはようございます、渡辺です。


突然ですが柵って何ですかね?


塀とか、


やる気あるんかって思うもの多くないですか?


物理的な障壁として機能してるものって少ない気がするんですよ。



これとか、なんやねんと。


もちろん物理的な障壁としての機能以外にも、


境目を明確にするという機能もありますけど。


とはいえ柵としての物理的機能を失いすぎじゃないですか?


柵を見た人の精神に依存しすぎでしょ。


「柵があるからここには(ここから)入ってはいけない」


という我々の善意的考察のもとに成り立ちすぎ。


こちとらアラサーの成人男性ですよ、


そこそこな身体能力があるわけですよ、


物理的に超えられない柵なんて身近に存在しないわけです。


めっちゃ立ち入られたくないんだろうなぁとは思いますけど、


ほぼ布じゃん。


本気出せばこんな囲い一撃ですよ。


それでも中に入らないというのは我々に善意、良心、思いやりがあるから。


そこを勘違いしないでほしいわけです。


別の見方として、


危ないから入っちゃだめだよ


というこっちを思いやる気持ちの柵もありますよ、上記写真の工事現場とか。


でもなおさらですよ。


危ないと思うならもっと本気出して柵を作ってほしい。


何かあったときに


「入っちゃダメって言ったよね?」という


責任逃れにしか聞こえないわけですよ。


「物理的に本気出してよ!」


そう思うわけです。


でもね、


「別に越えられちゃうんだよねぇ」


という気持ちがなんかいろんな妄想を加速させるわけです。


越えちゃうよ?


入っちゃうよ?


入って紫陽花毟っちゃうよ?


そんな気持ちになるのは物理的に脆弱な柵のおかげなんですね。


入っちゃダメって言われてるけど、正直入れる。


ここが”現代柵”の質の悪いところですね。


人間の善意に頼り切ってると思いきや、


人間の悪意をじわじわと滲み出させているわけですよ。


めっちゃ話飛躍しますけど、


マスク


これも我々の善意や良心に頼っているという意味では"現代柵"の一つですよね。


マスクをしている人は外に悪いものを出さないけど、


防御する力はあまりない。


マスクをすることで「私は加害者にならない」


という多少の安心を手に入れているけど、


自分が被害者にならないという確証はない。


果たしてマスクは何を守っているのか。


なーんて言ってみたりして。


特に深い意味は無いんですけどね。



世の中には知らないうちにその機能が浮ついて、


その物自体には実はそんなに機能が残されてはいない物が


たくさん存在する気がするなぁという。


お散歩でした。


新中野製作所/技術

渡辺 敬


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