こんばんは、独断偏見MTGニュースの鈴木です。
非現実を現実に描き起こすことは、才能が必要なことだと思います。
想像や、概念が作家のフィルターを通して表現されるわけですが、このマジックにおいても例外ではなく、さまざまな世界、概念が描かれています。
画像は全て、マジック・ザ・ギャザリング日本公式サイト様より引用しております。
「ドリーム・ホール」
ストロングホールドにて収録されたこのカードは、当時のストーリーの主人公であるジェラードが、宿敵ヴォルラスの要塞にてヴォルラスの過去と対峙する場所として描かれています。
面白いことに、ジェラードの旅はこのヴォルラスの過去に触れたことで一旦ストーリーが閉幕するそうで、マジックの概念が十分に反映された物語と感じます。
過去に触れるということで、サイコダイブやタームリープに見られる瞬間的な時間軸の移動が想像しやすいと思うのですが、このドリーム・ホールは、吊るされた檻のようなものが割れて、偶像が実体を持っているように変化している様が伺えます。
過去に実体を持たせるという概念は非常に興味深いですよね!
過去との接触を描くのに、自身の思考を過去に旅させるのではなく、あくまで現在という時間軸の中で過去に触れていくという、本を読んだり映画を見るような感覚で描かれているような感覚が、このイラストの魅力です!
吊るされている檻の接続部分が金属の構造物でできているかのように見えますし、そもそもワイヤーのようなもので吊るされているようにも見えます。
人工的に作り出された空間と、非現実的な状況の交わりが、当時から最高に好きで、今でもやっぱり素敵だなあと見惚れてしまう1枚です。
効果も面白く、全てピッチコストで唱えられるようになるので、ゲームのルールの概念を打ち壊すようなものであり、現在では有名な「全知」の元となったカードと言ってよさそうです!
デッキ構築でも使ってみたい一枚です!
鈴木
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