こんばんは!独断偏見MTGニュースの鈴木です!
さあ、この企画も最終回、神河:輝ける世界 注目カード「土地編」をお送りします! 私が近年のスタンダードリーガルセットで最も衝撃を受けたカードセットの一つとして、「神河:輝ける世界」をカウントするに至ったカードたちが、今日ここで紹介されます。
発売から1ヶ月、さまざまなフォーマットにおいて研究されていると思いますが、今一度その強さを再認識することでしょう。
画像は全て、マジック・ザ・ギャザリング日本公式サイト様より引用しております。
「皇国の地、永岩城」
「魂力」持ちの伝説の土地サイクルです。
これらの土地の強さは、アンタップインが可能であり、土地の起動能力である故に打ち消しが非常に困難で、さらにプロテクションの影響をほとんど受ける状況がない。さらに、伝説のクリーチャー1体につき1マナ軽くなるので、驚愕のマナ効率を叩き出す可能性があるということ。そして、土地であるゆえに、下環境であれば「レンと六番」や、「壌土からの生命」で、何度も使い回すことができます。これは以下に紹介する土地たちも一緒です。
「皇国の地、永岩城」は、サイクル中、最も汎用性が高いでしょう。
攻撃クリーチャーか、ブロッククリーチャーに4点のダメージを与えることができます。
4点というのは、おおよそのクリーチャーを除去するのに十分な数字です。
スタンダードであれば、「黄金架のドラゴン」
下環境であれば「敏捷なこそ泥、ラガバン」「ドラゴンの怒りの媒介者」など、積極的に殴ってくるクリーチャーを除去できます。「魂力」コストは軽くないのですが、デッキに1枚〜2枚刺しておくことで、非常事態に除去を打ち込むことができるでしょう。
「天井都市、大田原」
起動コストは4マナと若干重いです。
ですが、自軍、敵軍問わず、土地以外のほとんどのパーマネントを対象にバウンスすることができます。「時を解す者、テフェリー」の常在能力にも影響を受けないので、「時を解す者、テフェリー」の信頼度を下げることが可能です。同時に自分が「時を解す者、テフェリー」を使用している場合も注意が必要になると思います。
対戦相手のキーパーツであるパーマネントを一時的とはいえ対処できますし、「暗黒の深部」から出てきた「マリット・レイジ」トークンへの回答にもなります。パーマネントをキーとしたコンボストップなども視野に入ってきそうです。
メインでは1枚採用し、サイドボードに1〜2枚くらいの運用が理想かなと思っています。
「耐え抜くもの、母聖樹」
このセットで最も衝撃を受けたカードがこちらです。
プレビュー段階から大きな話題となっていましたが、現在も順調に活躍していることでしょう。
起動コストが緑を含むわずか2マナでありながら、クリーチャー以外のパーマネントを対象に破壊することができます。この「耐え抜くもの、母聖樹」の強さは、土地を破壊できる点が大きいと思います。モダン以下の環境を荒らし尽くしたフィニッシャー「ウルザの物語」への具体的な解答であり、他にも、「ガイアの揺籃の地」や、「トレイリアのアカデミー」「セラの聖域」などの爆発的なマナを生み出す土地、「リシャーダの港」のような妨害土地、「魂の洞窟」などの部族バックアップ土地、「水没遺跡、アズカンタ」のような、コントロール勝利確定土地への回答になっています。
それだけではなく、アーティファクトや、エンチャントをキーパーツとしたコンボへの回答にもなっています。打ち消しもされずらく、起動能力であるから妨害されにくいので、ほぼ確定の除去になります。
このカードが誕生したことで、あらゆるフォーマットのアンフェアなムーブを抑制することになります。凶悪コンボ蔓延るレガシー環境であれば、「Dooms Day」「The spy」などのセルフライブラリーアウトや、「Narset echo」系の非即死のプレインズウォーカーコンボ、「Living end」などの墓地クリーチャー総出デッキ、「show snd tell」系のコンボデッキなどの、ソーサリーをキーパーツとして据えたデッキ、もしくは、「Aluren」「Food chain」などのミッドレンジ戦法をメインとっているデッキ以外は、常に「耐え抜くもの、母聖樹」を警戒することになります。
「Aluren」「Food chain」は、「耐え抜くもの、母聖樹」を採用できることもあり、コンボを牽制しつつ動くことが可能になります。
デメリットは「暗殺者の戦利品」相当の、土地をプレゼントしてしまうという点ですが、死と引き換えにと考えれば、高くはない代償かもしれません。除去するパーマネントは慎重に考えなければならないため、高度なプレイスキルが必要になるでしょう。
いずれの魂力土地カードにも共通して、採用枚数には注意が必要です。
伝説の土地であるため、複数枚引いてしまった時に、並べられず、、、といった事態が起きなくもありません。土地としてカウントするのか、スペルとしてカウントするのか、実に難しいところです。
なので、採用しても2枚かなと考えています。
土地のスロットを圧迫しすぎないようにデッキを構築する必要があるので、研究と施行が多く必要になりそうです。
スタンダード環境などにおいては、特段アンフェアな動きが目立たないようであれば、無難に基本土地を採用した方が良い可能性もあります。
明確な採用理由を持ってデッキに入れないといけないとは思いますが、超強力なことには変わりないでしょう。
さあ!いかがでしたでしょうか!
神河:輝ける世界の強力なカードたちは、現環境に新しい風を吹き込んでいます。これからも瞬く間にメタゲームは成熟し、さらなる新しい出来事が起きるでしょう! だからMTGはやめられませんね!
それではまた!
鈴木
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