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執筆者の写真鈴木和人

ガリガリ君のファッション考察3

こんにちは、駿河湾のキンケドゥ・ナウ、鈴木和人です。

キンケドゥ・ナウって初めて見た時目を疑いました、なんだこの名前。

しかし慣れてくると、3日に1回は言いたくなる名前ですよね。


あ、キンケドゥ・ナウっていうのはクロスボーンガンダムに出てくる登場人物で、正体はあのシーブック・アノーです。


改めましてこんにちは、エーゲ海のタコ、シーブック・アノーです。


さて、今回でガリガリ君のファッション考察は終わりを迎えることとなります。

早速いってみましょう!!



ガリガリ君(1997年発売)

だいぶ私たちの知っているガリガリ君のイメージに近くなってきたのではないでしょうか?

純朴な少年というか、白Tシャツに「ヤッホー」、、、少年って感じですね!!

しかし、90年代後半から、他社からもガリガリ君に似た商品が発売され、ガリガリ君の売り上げは鈍化していきます。

そんな状況を打破するべく、1999年、大規模な消費者調査を行います。

そこで衝撃の事実が発覚します。

商品キャラクターのガリガリ君が全体的に不評だったのです!!

そして特に、、、

若い女性層には「全否定」に近い意見が大多数だった


怖かったのでしょうかね、、、

要は、アイスとはいえ、ビジュアルが超重要ということです!


そこで赤城乳業は外部のデザイナーを起用して

3D化

設定を中学生から小学生に


そうして生まれたのがこちらのデザイン


ガリガリ君(2000年発売)

だいぶキャッチーになってきたことがわかります!

デザインの変更の他にも、テレビCMを打っていくなど、ガリガリ君は全国に知れ渡り、西日本へも進出。

年間1億本突破を記録するなど、ガリガリ君は全国規模の国民的人気商品へとなっていきました。


しかし、2004年にキャラクター調査を行った雑誌の「嫌いなキャラクター」で、第4位になってしまうなど、なかなかガリガリ君のキャラクターとしての人気を得ることができませんでした。



ガリガリ君(2007年発売)

2007年、ガリガリ君の世界感である「元気で、楽しく、くだらない」を、様々な商品開発や、コラボレーション企画を経て広めていった結果、売り上げ2億4500万本を記録し最も売れたアイスキャンディーとなった。


さて、まとめとファッション考察です!

ガリガリ君は歴史が長く、様々な変化を受け入れてきました。

一貫して言えるのは、「芯が通っている」ということです。

ガリガリ君のコンセプトは変化しながらも一貫しています。そして、それに合わせてビジュアルに変化も加えられています。つまり衣装の変化でもあります。


実に難しいことなのですが、「変えずに変える」やってのけているのが「ガリガリ君」です。


中学生の設定でも、小学生に設定が変わっても、「服の色はビビッドカラー」

ガリガリ君のイメージ維持のための隠れたエッセンスとして衣装があると思います。

衣装には、そのキャラクターや個性を定義する力があり、その定義が消費者へ伝われば伝わるほど、ガリガリ君という個性の輪郭が浮き上がってきます。

ポピュラーな配色をすることも、多くの人に印象を深くすることを手伝っています。


例えば、戦隊ヒーローやアイドルなんかがいい例かもしれませんね!

しかし、ビビッドなカラーでコーディネイトをすることって、以外と難しいんですよね!

ファッションのコーディネイトでも、その間を取り持つ中間色を用いるのが定例です。


Tシャツ、短パン、靴、だけでも以外と難し胃と思うんです。

背景色や文字の色の含めると、、、、


つまり。

ガリガリ君は最強のファッションセンス

を持ち合わせていると、私は思うんです!!


かつ、めっちゃオリジナリティがある!!

実は服だけ見たら、他のキャラクタでもたくさんいます。こんな感じのファッション。


しかし、

圧倒的インパクトの顔

を活かしたコーディネイトといえます。


それこそファッションの真髄です。

自らの性格的個性(コンセプト)と、外見的個性(コンポジション)が見事にバランスを取り合っている特A級のファッションセンスと定義づけられるのではないでしょうか?


いかがでしたでしょうか。

身の回りにある身近なものに、目を向けてみると、いろいろな発見があるものですね!


ご静聴ありがとうございました。



S.N.P. / 新中野製作所

衣装デザイン/衣装制作/美術制作

鈴木和人

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