こんにちわ、世田谷区の草薙素子、鈴木和人よ。
囁くのよ、私のゴーストが。
そうですね、わたしは攻殻機動隊の大ファンなんですね。一番得意なモノマネはボーマです。「少佐ぁ、コンポジションC4じゃないんです。」
人には得意分野があります。私の生業である衣装の仕事においては特に細分化されているように思います。
一言に衣装といっても、抜け感とかセクシーさをデザインするのが得意な人、コンセプトやシーンをデザインするのが得意な人、マテリアルの可能性や美しさを表現するのが得意な人、ラグジュアリーでゴージャスなデザインを得意とする人、挙げようとすると際限なしですね。
私はファッションからは少し距離を置いたクリエイションをしていると日々申しておりますが、結局のところファッションを知らなければデザインはできないわけです。
この理論は全員に共通するものではないと思います。思うがままにデザインができる天性を持ち合わせた人間が確かに存在します。
とはいえ結局何かしらにカテゴライズされながらクリエイターは日々戦っているわけで、その窮屈さや動きにくさは共感の極まるところであります。
さて、私の得意とするところは恐らく「コンセプトやシーンをデザインするのが得意な人」です。そしてもっとも苦手とするところは「抜け感とかセクシーさをデザインする」でしょう。(あえて自分でカテゴライズするとですが)
私が衣装を愛し始めたキッカケとなったコレクションです。
そして、彼の表現が私のクリエイションに影響していることは否定できない事実でございましょう。
苦手と向き合うのか、得意を伸ばすのか。その二択は常に戦いを繰り広げていますが、この度私は苦手と向き合うことにしました。
Yeohlee 2020リゾート
首回り、肩回り、腕回りの美しい抜け感と、軽やかな素材と透け感。
生地の色使いも完璧。
足元のサンダルの軽やかさと、
黒が非常に効いていて、
全体のバランスを軽やかでありながら存在感を示している。
考察するとこんな感じです。理解できないわけではなく、美しいと思います。(感じ方に際限はなく、いかなる人もいかように評価していいと思っています。)
独自の表現の見つけ方は、思いっきりファッションと向き合う!です。
ゆえに、ファッションを知らなければデザインはできないと考えるのです。
私は私の表現や環境に肯定的です。
苦手なものと正面からぶつかるのではなく、個性を武器として勝負すればいいのだという決断が私にはしっくりきます。
ですが、誰よりも深く考察し、独自の表現を諦めないことが大切だと考えています。
結局得意を伸ばしてるやん!!
だが それがいい 前田慶次(花の慶次より)
答え合わせはもう少々先になるでしょう。
5月には向き合った結果がお見せできると思います。
私はもっと「上」を目指しています。
なぜなら衣装は足し算が得意だからです。
セクシーでありながらコンセプチュアルでラグジュアリー、かといってうるさくならず絶妙なバランス感覚。(もっと足せるかな)
みたいな表現ができると思うのです。(足しすぎはうざい)
今回は表現についての考えなど述べてみましたが、私の思う本質は他のところもにあります。
トランキーロ!!!
あっせんなよ!!
このブログで少しずつ少しずつ、お話しさせてください。
多種多様な表現が際限なく情報として読み取れる現代において、自分を見失うことが多々あるでしょう。
それでも... 言い続けろ : マリーダクルス
そうです。それでも、私は私だと堂々と言えること。
それをとても大切にしていきたいのです。
GOGO!! INDIVIDUAL!! : 鈴木和人
ご静聴ありがとうございました。
S.N.P. / 新中野製作所
衣装デザイン/衣装制作/美術制作
鈴木和人
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