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執筆者の写真安倍大智

中国語にはない、「あれ」。

こんにちは、安倍です。

この間すごい傘の悪口か書いたらあんなに天気良かったのにものすごい崩れましたね。


今日なんて傘もって出かけましたよ。あーやだやだ。


ところで中国語って、「あれ」がないんですよ。


あれって何?じゃなくて、これ、それ、はあるのに「あれ」がないんです。


同様に「あの」も「あそこ」も「あっち」もないんです。


中国人の友人に中国語習ってて気づきました。


変だなと思ってたんですよね。日本人に中国語教えられるくらい日本語できるのに、指示語だけ不自然だと。


で、中国語習ってみたら「あれ」がなかったというわけです。


例えばこの図で、Aさんが、離れたところにいるBさんのそばにある物体Cを指すとき、日本語では「それ」と言います。


「それ取って」とか、「そのスイッチ押して」とか言いますね。


次に、この図のように、二人が同じ場所にいて、離れたところにある物体Cを指す時、日本語では「あれ」と言いますが、

中国語には「あれ」がないので、この場合も「それ」と言います。


「あの鳥綺麗だなあ」と言ったり、「あれなんだろう?」が、中国語には「あれ」がないので「それなんだろう?」と言っているみたいです。


面白いですね。というか、合理的というか、その方がシンプルですよね。


聞いてみると、特に「あれ」がなくて困ることはないそうです。


確かに。と思いました。ロマンですね。


ついでに、同じ指示語でいうと、ある場合の「どれ」に相当するものも中国語にはないです。


というか、「どれ」と「どっち」を使い分けていない、どちらも一つの言葉で表します。


上の図のように、日本語では2つのもののうちひとつを想定する場合は、「どっち」を使い、選択肢が3つ以上になると、自然と「どれ」を使います。


でも中国語にはその使い分けがなく、私の友人の場合は、三つ以上の時も「どっち?」を使っています。


これについては「どれ」が奇妙なんだろうなという気がしています。


日本語でも丁寧な言葉遣いになった時は2つの時も3つ以上の時も「どちらにいたしますか?」のように「どちら」を使うからです。


「どれ」の出どころがわからない。


他に「どれ」を使った表現に「どれほど」が思いつくので、数が多かったり程度が大きい時に使う指示語なんでしょうか。


また、英語でもそれは「which」で統一されています。


2つの時も「which」、3つの時も「which」ですね。


丁寧語の「どちら」が「どっち」になっていく崩れ方は想像がつくので、「どれ」が特殊なきがするんですよね。


などなど考えていたら、「どっち」にも難しい場合があることに気づきましたので、最後に問題を出して終わります。


私はこれ考えてたらわけわかんなくなっちゃいました。


お疲れ様でした。


新中野製作所

安倍大智

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