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執筆者の写真安倍大智

神宮の杜へ

平櫛田中になりたい。安倍です。


先日明治神宮に行きまして、というのも実はほとんど明治神宮境内の森を歩いたことがなかったんですが、実にさまざまな生命を感じてアイヤ、これはいい場所だと感じた私。

平日に行ったものですから人影もまばらで、あまりオオゼイでは人間は人間の集団になってそこに社会性が色濃く発生しますから、そうでなかった先日の状態では人間はより自然な風合いでそこに在ったんですね、それがいいじゃないのと、私は思っていました。

時には弓道場からぞろぞろと、自らの背丈よりも長いようないわゆる弓を担いだ高校生がこんどは集団になって練り出てくるのをみたり、それは何か見覚えがあると思えばかの「大名行列」ソノモノではアリマシェンカ。言わずもガーナチョコ、この目で大名行列を見たか?と問われた場合には即座に答えましょう、見たことないです。「では貴様、先程見覚えがあるとオオセツカマツッたのはなんぞなんぞ」と問われるのはゲニ明らかなれば、教科書で見、ソウロウ!とかなんとかサエズリますこと請け合い。

走行してる間に不肖ワタクシの歩みは今年で100周年を迎えるという「宝物殿」に立ち入るに至るわけではありんすが、この名の周りに立ち込めるはまさしくオタカラの気配びしびしと身に迫り来る圧倒。立ち入れば暗がりに展示ケースならびまして、コリャ展覧会やってますやん。

そうです、『彫刻展「気韻生動−平櫛田中と伝統を未来へ継ぐものたち」』に行ってきた的なノリになっています。

大きなひと部屋に展示ケースが12個くらいと自立した絵画が1点。イーゼルにたってる絵画が1点。展示ケースには多種の彫刻並んでおりますやん。中でも平櫛田中なる、ありえん技術とユーモアの、モクモクと湧き上がるような実力たるや、木彫作家の作品だけど、これは木彫作品だ、などと思うスキも与えられず圧巻。ゴリゴリの芸術品。オーバーざボォダア、木彫とは思えない緻密さはもちろんだけども、それだけでここまでの感動はえられまいっチュー話で。木彫だろうがなんだろうが、この造形がオヤバヤバ。なんたることだと思いながら宝物殿を後にしましたとさ。


お疲れ様でした。


安倍大智










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