こんにちは、言葉のまずつmまじちゅ魔術師アベです。まむし。
縄をほどくゲームの釣り広告みたいにタイトルしてみました。気分を害したらごめんなさい。
説明さすなよ〜、でも説明しないで伝わるわけないよな〜、説明しなくても伝わる場合もあるよ〜?
ってことありますよね。ないです。
そんなにないです。
私も、心当たりが一個あったので書き始めましたが他に見つかりませんでした。
よく「土瓶蒸しって感じ」って言います。
なにか難しい仕事や制作がなかなか進まない、出口の見えない難関に差し掛かってしまったような状況に対して、私は土瓶蒸しって感じを感じます。
「最近どう?」
「土瓶蒸しって感じ」
「なにそれ?」って聞かれる場合と、「あー」みたいに納得してもらえる場合と、「まあがんばれ」とか言われる新中野製作所みたいな場合があります。
「あー」の人はたいてい、なにが大変なのか聞いてくれた後に納得しています。言語的なセンスが近い。
「なにそれ?」とまったく想像ついてない人には説明するんですが、説明しても疑問は解決しない場合がほとんどです。言語の捉え方がアベのそれとは違う。
新中野製作所の人たちは生半可ではないなって思います。
土瓶蒸し
と聞いて、「あー」の人はたぶんだいたいの状況がすでにわかっているはずです。
土瓶蒸しという言葉を見て、発音して、意味をなぞればわかるタイプの言語観をお持ちとみえる。
気が進みませんが、そろそろ説明しなくてはなりません。
説明するとほんとにくだらない、ブログにするようなことでもないですが、
「土瓶蒸し」に含まれる要素、「字面(じづら)」「音」「意味」がそれぞれネガティヴめなニュアンスを持っています。
字面
ぐちゃぐちゃ。整っていない。
3、11、12、1画でバランス悪し。
音
ド(強調)
がびーん
虫
意味
土瓶(陶器のやかんみたいなもの)で蒸す、蒸したもの。
明らかにポジティブではないでしょ。
なにか苦しんでるのかな?って思いませんか?
よくドツボにハマるって言いますけど、形骸化したこの言葉より大変さと停滞感が増していると思います。壺じゃなくて土瓶、ハマってもがいてるってより、蒸されてジリジリダメージを受けている感じ。
共感された皆さんも機会があったら使ってみてください。
新中野製作所
安倍大智
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