こんにちはアベです。イヌかネコ派です。
「じゃんけんの勝敗は気合いで決まる」
「絶対勝つ!という気持ちが勝利を呼び込む」って、世界的に、まるで真理かのように言われているじゃないですか。
あれどうかと思うんですよね。
実際、気合入れた方が勝てるし、別のこと考えてると負けるっていうのは明らかで確かに事実なんですが、
なんとかその不動の理論、ほとんど実証されてスタンダードになっている言説に一矢報いたいと思うんです。
ほぼ正しいんですけどね。気合いが全てだってことは。
それはわかった上で、なんとか。
気合いという絶対理論に対抗する一つの方法として、「確率」っていう、まだあまり知られていない考え方があります。
例えば:
「10円玉を上に投げて、地面に落ちたときに、表が上になるか、裏が上になるか。」
これも気合でコントロールするのが普通ですが、実は「ニブンノイチ」という確率が影響しています。
確率というのはみなさんが普段使っている「レンチン」と同じ類の呪文の総称で、
「レンチン」は詠唱を機械化してあるので、電子レンジに物を入れてつまみを回し、スタートボタンを押すことで発動するように設計された限定的な呪文ですが、
確率はもう少し有機的に自動化されています。
コインのように「表」と「裏」があるものを投げたときには位相幾何学が自動分析されて「ニブンノイチ」が唱えられているんですね。
同様にサイコロのように6面がある場合には「ロクブンノイチ」が唱えられるようになっています。
思えば、科学の力で電子レンジのようなものが作れたら、呪文の力は要らなくなるのかもしれませんね。例えば、温めたいものに含まれている水分を震わせることで温度を上げて、全体を温めるとか。
どうやって震わすかっていうのが問題ですけど笑
あ、電磁波とかか
まあいいや
それで、じゃんけんにはこの確率が何重にもかかっているのでそれを解析できれば、気合いの理論を覆せるかもしれないと思ったわけです。
三人対戦のじゃんけんで考えてみましょう。
自動詠唱されている確率は以下の通りです。
1. Aさんがグーを出す「サンブンノイチ」
2. Aさんがチョキを出す「サンブンノイチ」 ...
8. Cさんがチョキを出す「サンブンノイチ」
9. Cさんがパーを出す「サンブンノイチ」
10. Aさんがグーを出してBさんがチョキを出す「サンブンノイチブンノイチ」
...
30. Aさんがグーを出してBさんがチョキを出してCさんもチョキを出す「ワリトナイ」
31. AさんもBさんもCさんもグーを出す「ワリトナイ」
....
522. Aさんはいなくて、Bさんがグー、Cさんの醤油が大豆「ムリッポイ」
.....
4x10^12. Aさんが実はBさんで、名前はC。 「ややこい」
というわけで、確率で考えるのは普通にややこいですね。
あと、こんなことは言いたくないですが、ここまでの文章は全て冗談です。
説得力がありすぎるので、言わないと気づいてもらえないかもと思い、言いました。
本題:じゃんけん統計を取ってました
実はワタクシ、あるオフィスにご協力いただいて、実際にじゃんけんの勝敗を曜日別に記録しているんです!今はテレワークにより人数が大幅に減りましたが、今でも継続してくれています。
こちらです。
(プライバシーの関係上複製して匿名化した物を埋め込んでいますが、本当に実際に統計を取っています。)
(スマホだとみにくいです。こちらからGoogleスプレッドシートで見ることができます。)
A〜Eは人物で、それぞれの人物のじゃんけんの成績が記録されています。
このじゃんけんは洗い物を誰がするかを決めるもののため、緑色で表示されている「Sara-arai Rate」は皿を洗ったパーセンテージです。
つまり負け率です。
他のパーセンテージも全て負け率となっています。
この統計を見る限り、「いかに気合が重要か」ということにどうしてもなってしまいます。
Aさんをご覧ください。
73戦して18敗していますが、月曜日の負け率0.00%、木曜日の負け率50.0%です。
ありえません。確率が当てはまらない。
そしてBさんは、そもそも62勝16敗という驚異の勝率を残しています。
Eさんは対戦数は少ないものの、26戦する中で、水曜日に負けた回数は実に1回だけ。
結局、確率ってあんまり関係ないんですね...
どうしてもそうなっちゃいますよね。
気合いで勝敗が変わるのは当たり前といえばそうなんですが、悔しいです。(まだ言ってる)
いつか、確率がレンチンくらい普及する日を夢見て...
また水曜日にお会いしましょう。
ご機嫌よう。
来週までご無事でお過ごしくださいね。
新中野製作所
インフォグラフィクス、デジタルファブリケーション
安倍大智
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