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執筆者の写真安倍大智

Covid-19関連ですごいと思ったデザインの仕事

新中野製作所のアベです。

先日こんなツイートが話題になっていて身の引き締まるというか、すごいな、グラフィックデザインってこういうことだよな、と感じました。

東洋経済オンラインの荻原和樹さん(@kaz_ogiwara)のツイートです。言及されている東洋経済オンラインのページ(荻原さん制作)はこちら

ニュースで取り上げられやすいトピックほど、脚色のつかないプレーンな内容から離れていくと思うんですが、それを原初の状態に引き戻すようなデータ可視化サイトになっていて感動しました。

「厚生労働省の報道発表資料」のデータを表とグラフにまとめる、それだけ。料理される前の原材料みたいなデータを超わかりやすく、かつカッコよくまとめているので、見る側の見方も変わってきます。


かっこいいからよく見たくなる→分析したくなる


このページのポイントは、データを分析した結果が載っていないことかなと思います。

データだけが載っている。

普通、データだけを載せたサイトや資料はとっつきにくいというか容易にはアクセスできない内容のことが多いですが、同じことをやっているのにこのサイトは当てはまりませんでした。

まず、見た目がかっこいい。

これで、ちょっと見てみよう、というフックになります。

ちょっと見てみると、とてもわかりやすい(気がする)

気がするだけでいいと思うんです。自分でも読み取れるのではないかと思えるからです。

(このページの場合は実際わかりやすいですが。)

誰の解釈も入っていない状態のデータを、自分で読み取れる機会はそうそうないのでは?

専門家やメディアがニュース用にデータをまとめて報道したものももちろん有用だし助かりますが、ここではデータだけがわかりやすく載っていて、解釈とか分析、それをどう使うかはユーザーに任されているっていうことです。

そうなると僕なんかはこのデータから何か見出してみよう、分析してみようって思いました。

普段より、能動的にデータに取り組む機会をくれる素晴らしい例だと思います。

ご本人のインタビューもありました。結構、アベの着眼点悪くなかったっぽいです。


原研哉さんも反省したワシントンポストの仕事

こういうことしたい、って思います。人が反省してしまうような仕事。

みなさんご存知のこのワシントンポストの無料記事、状況理解の助けとしてすごい重要でした。「感染者が健康な人に接触すると健康な人が感染する」「一度罹患して回復した人は再度感染しない(一部ではウイルスが変化しているので再感染する可能性があるとの話もありますが)」ということは当たり前な気がしますが、「感染拡大は指数関数的に進む」ということに考えが直結する点においてこれほどパワフルな資料はないと思いました。(日本語でも読めます)

そもそも僕は「指数関数的に」って言われてもピンとこなかったわけで...お恥ずかしい。一定の速度時ではなく、加速度的にグングン増えていくっていうことですよね。

これをみると、できるだけ多くの人が人との接触を避けるべきだなってすぐわかる。反省...


トイレ紙パニック

最後はこちらです。

アベが勝手に師と仰いでるデザインリサーチャー /グラフィックレコーダーの清水淳子さん(@4mimimizu)のリツイートより。

可視化ってすごい...

これはインフォグラフィクスってよりデータ可視化、データの実感化みたいなフィールドのものかと思いますが、圧倒的な説得力。「平均7日で1ロール」の根拠が不明ですが、そういうのどうでも良くなるエンタメ性に感服しました。

こういうバランスも好きです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


アベのブログは毎週水曜・土曜

お楽しみに!


S.N.P. / 新中野製作所

インフォグラフィクス、デジタルファブリケーション

安倍大智



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